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CHECK/塗装知識・チェックポイント
塗装における欠陥と対策

【メタリックむら】
●発生工程:メタリック塗装
●類語:メタルより、メタルむら

現象
塗膜内で光輝性顔料の分布や配列が不均一で部分的に発色が異なること。
ベース塗料に起因する場合を吹きむら、クリヤー塗料に起因する場合をもどりむらという。

発生原因 対策
■被塗物状態
(1)素材温度が低すぎる。 (1)素材温度を上げる。
■塗料
(1)希釈溶剤の蒸発が速すぎるか、遅すぎる。
(2)アルミ顔料の分散が不十分である。
(1)希釈溶剤の蒸発速度、または量を調節する。
(2)塗料を十分に攪拌する。
■塗装機
(1)スプレーガンのノズル口径が大きく、微粒化が不良である。
(2)スプレーガンの洗浄が不十分である。
(1)微粒化機能の優れたスプレーガン、空気キャップ、ノズルチップを用いる。
(2)スプレーガンの空気キャップ、ノズルを十分洗浄する。
■塗装条件
(1)素材温度が低すぎる。
(2)塗膜が厚すぎる。
(3)塗料噴出量が多すぎる。
(4)霧化空気圧力が低すぎる。
(5)パターン巾が狭すぎる。
(6)ガンスピードが遅すぎる。
(7)吹付距離が短すぎる。
(8)塗り重ねインターバルが短すぎる。
(1)素材温度を上げる。
(2)塗膜を規定の厚さで塗装する。
(3)塗料噴出量を減らす。
(4)霧化噴出量を減らす。
(5)パターン巾を広くする。
(6)ガンスピードを速くする。
(7)吹付距離を長くする。
(8)セッティング時間を長くする。
■その他
(1)雰囲気温度が低すぎる。
(2)ブースの風速が遅すぎる。
(1)雰囲気温度を上げる。(5〜30℃)
(2)ブース風速を速くする。
(被塗物周囲での標準風速0.6〜0.8m/sec)


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