●発生工程:乾燥・硬化、屋外環境 ●類語:クラッキング、ひびわれ、きれつ、チェッキング、クレージング |
塗膜に裂け目ができること。われめが素地まで達しているもの(深われ、クラッキング)、素地まで達していないもの(浅われ、チェッキング)塗膜表面に浅く交錯した割れ(ひびわれ、クレージング) |
■被塗物状態 | |
(1)素材の吸込みが大きい(木製品の場合)。 (2)素材の含水率が高い(木製品の場合)。 (3)素材の膨張係数が大きい。 (4)下塗りの乾燥が不完全である。 (5)下塗りのほうが上塗塗膜より柔らかい。 (6)攪拌不足の下塗塗料が塗装されている。 |
(1)下塗りにシーラーを使用する。 (2)含水率を下げる(12%以下)。 (3)素材と塗膜の膨張係数を一致させるよう塗料を選択する。 (4)下塗りの乾燥を十分に行なう。 (5)上下塗膜の伸びを同じにするように塗料を選択する。 (6)攪拌を十分に行なった後、塗料を行なう。 |
■塗料 | |
(1)希釈溶剤の溶解力が強すぎる。 (2)硬化剤の量が少なすぎる、または多すぎる。 (3)顔料の含有率が高すぎる。 (4)塗料の耐候性が不足している。 |
(1)溶解力の弱い希釈溶剤を使用する。 (2)硬化剤を規定量配合する。 (3)含有率を減らした塗料を使用する。 (4)耐候性の良い塗料を使用する。 |
■塗装条件 | |
(1)塗膜が厚すぎるか、または薄すぎる。 | (1)塗膜を適切な厚さで塗装する。 |
■乾燥・硬化条件 | |
(1)塗膜を急激に加熱した。 (2)乾燥が不足している。 (3)希釈溶剤が炉内にこもった状態で乾燥した。 |
(1)昇温を穏やかにする。 (2)十分に乾燥する。 (3)通風を良くして溶剤蒸気を十分除去する。 |
■その他 | |
(1)周囲温度が高すぎるか、または低すぎる。 (2)強い紫外線にさらされた。 |
(1)適正な周囲温度で塗装を行なう。(5〜30℃) (2)強い紫外線に長期間さらされないようにする。 |